初代アシスタントのひすわし君につぎ、二代目アシスタントをさせていただいたのは40年も前の話なのですが、偉大な漫画家さんのお手伝いをさせていただき光栄でした。
「Dr.SLUMP」の連載が少年ジャンプに掲載された頃、その画力にショックを受け大ファンになりました。
まもなく日本デザイナー学院の友人の伝手で、ご本人に会える事になり数人で自宅に伺いました。
その頃、自分はタミヤ模型の「人形改造コンテスト」で何度か受賞をしていたので、模型好きの鳥山さんから「おーっ!君かよ」って言ってもらい感激しました。
その後、自分ひとりで遊びに行くようになった頃に「田中久志くん(ひすわし)が漫画家デビューで辞めるので、良かったらうちに来てくれないかな」と白羽の矢が立ち、もちろん二つ返事で引き受けました。
クルマ、バイク、映画、模型制作と共通の趣味だったので、仕事以外にも楽しい時間を過ごした事を思いだします。
とにかく絵が上手くて描くもの描くものショックを受けるほどリスペクトしていましたし、側で描かれるのを見られた事も貴重な体験です。
鳥山さんは、あれほどの大ブレイクのせいで人生を楽しめてるのかなと思う事もあり、もっといろんな事を一緒に楽しみたいと、この3月に約束もしていましたが、まさかの急なお別れとなりました。
どうか、安らかにおやすみください。